Christophe Kouritafrench siteenglish site

Diabolica
講談社オンライン漫画サイト ピテカントロプス、MiChao! にて2007年-2009年連載。
現在 「月刊クリタ」 にて連載中!

 



「フランス妖怪図鑑」で詳しい説明を読もう!
 もくじ:   

第 1話: パリの屋根の すすぼうず
第 2話: 美の魔術師  カール
第 3話: 大西洋沖の  海柱
第 4話: レ・アール市場の 運ころがし
第 5話: オペラ座の  声ぬき
第 6話: モン・サン・ミッシェルの おい手
第 7話: ブルターニュ海岸の いざな火
第 8話: プロヴァンス鷹ノ巣村の フタタビ
第 9話: ベルサイユの ギロチン首
第10話: 運河のいたずら小僧 らくガキ
第11話: 山火事の あぶりび
第12話: 北フランス炭鉱の ガングロ
第13話: 古道具の怪 アンティーク百鬼夜行
第14話: ロワールの森の 人面獣
第15話: 魂の洗濯女 ジャブジャブババァ
第16話: ピレネー山脈の守護神 くろわし様
第17話: 魂のすり替え屋 カラガエ
第18話: ペリゴールの一揆 クロカンバッタ
第19話: コンポステルの巡礼の カネふらし
第20話:  美男美女憑きの だっこ天使
第21話:  アルプス閉ざされ村の つらら婆
第22話:  サーカスのピエロ妖怪 アワふき
第23話:  ルルドの妖怪医者 はらわたがえし
第24話:  ジュラ山脈の番人 足刈り
第25話:  シャモニー登山家の里の 命とり
第26話:  わすれヶ沼の主 どんどろ
第27話:  アルザスの誘拐魔 ゲラゲラ
第28話:  ボジョレー・ワイン村の ぶどうまだか
第29話:  缶詰街の 妖怪列車
第30話:  神の家の侵入者 かくれ蜘蛛
第31話: カオール中世の橋の なまけや
第32話:  リュクサンブール公園の 葉だるま
第33話: 妖霊界のドン 妖怪王
第34話: パリ・カタコンブの 骨かじり
第35話: 人ナメシ妖怪 皮はぎ鬼
第36話: カマルグ平野の 死神三兄弟
第37話: マルセイユ 異邦の妖怪 けんかバエ
第38話: パッシー路地裏の  妖怪アパート

第39話: 軍港トゥーロンの  あしぶね

第40話: コンテの田舎道の行商人  時売りじいじ

第41話: ラスコーの原始妖怪 豆小僧

第42話: ジロンド湾の人魚 黄金魚

第43話: 生前世界の堕天使 テネブル伯爵






そもそもフランスに妖怪なんているの?


よく聞かれる質問だ。その前に「妖怪」の定義からお話しよう。
日本や中国では遠い昔から「妖怪」、「化け物」は存在していた。人々の間で伝えられてきた話に天狗や河童をはじめ、神話に出てくるヤマタノオロチ など、古くから存在する。 室町時代に描かれた「百鬼夜行絵巻」(ひゃっきやぎょうえまき)、 江戸時代の「今昔画図続百鬼」(こんじゃくぞくひゃっき)など 多くの資料が残されている。 おとなりの国、中国でも古くは3世紀くらいから描き始められた本の 「山海経」(せんがいきょう)というのに色々な妖怪が描かれている。

 
「百鬼夜行絵巻」 
 
中国の妖怪 「女媧(じょか)」
『山海経(せんがいきょう)』
( 3~18世紀)

日本の妖怪 「火消しばばぁ」
『今昔画図続百鬼
(こんじゃくがぞくひゃっき)』(1779年)
 

その他の国にも妖怪は存在するのだが西洋ではどうだろう・・・ ドラゴンやモンスターはいるがなんとなく「妖怪」とは違う。そもそも妖怪とモンスターや怪物とはどう違うのだろう。

妖怪とモンスターの違いとは?

これはワシなりの見方だが、妖怪は神話に出てくるような現実とはかけ離れた世界に住んでいないということ。
人間の生活の中で感じる自然現象に対する恐れ、古い物や生物に対する神秘が元になって 生まれた存在だ。 妖怪は怪物と違って私たちの毎日の生活の中に存在するもの、 つまり共存しているのだな。
妖怪の特徴には彼らは人語を話したり、人間の生活に絡んだりと人間的であること。 後もうひとつはなにか能力をもっているということ、があげられるかもしれない。 ドラキュラや狼男、などがいるが日本や中国のようにあまり種類がないように思える。 「妖怪」に一番近いのはエルフやドワーフのような小人かもしれないが、東洋の妖怪のような 形や能力のバラエティーがないように思える。
ワシはその理由にヨーロッパでは昔からキリスト教というひとつの神のみを信仰する考えが あったのが原因だと思っておる。 東洋のようにすべての物には生命が宿るという「アニミズム」的な考えがなかったからだと 思うんだ。 毎日の生活で不思議な出来事が起こると、「神」のおかげであったり、災いや不気味な現象 が起こると「悪魔」の仕業で片付けられてしまったからだ。

船乗りが見た海の怪物
『動物誌』
コンラート・ゲスナー著 (1558年)

 

「悪魔と魔女の宴会」 『コンペンディウム・マレフィカルム』 フランチェスコ・マリア・グァッゾ著 (1608年)



フランスってどんな国?

みなさんはフランスの首都パリのことはよく聞いたことがあると思う。エッフェル塔や凱旋門、ルーブル美術館にシャンゼリゼは有名だ。しかしフランスにはまだまだ見所がたくさんあるのだぞ。
フランスは昔から色々な文化が混ざっていた。 北と東からはゲルマン文化、西からはケルト文化、南からはラテン文化が入ってきた。 気候も寒い北の地方と山岳地帯、温暖な地中海気候と南西部とバラエティーに とんでいる。 だからこそフランスは面白い国なのだ!


フランスの地方をワシ的に簡単なイメージでたとえるとこんな感じだ。


西はイギリスなどにあるケルト文化が色濃くのこっている地方。ブルトン語という独自の言葉もある。北は雨が多く、炭鉱などグレーなイメージがあるが人は羽目をはずす時ははずす祭好き。北東部はまじめなドイツのゲルマン文化の影響が強い。しかしドイツには何度か占領されてるのでそこの所は区別するように。

真ん中上はお城がいっぱいあるフランス王家とゆかりの深い土地、真ん中下はゆるい山(死火山)がありフランスののんびりした田舎という イメージ。

南東部は山に囲まれたアルプス地帯。地中海沿いは高級リゾート地。西南部も温暖で大西洋に面した長いビーチ、スペインとの国境近くには山脈があり、バスク文化もある。

さて、前置きが長くなってしまったが、そんなヨーロッパでもワシの研究と探さくにより様々な妖怪が存在するのを確認したのだ。 そんな妖怪たちを、ワシの授業に出れない読者諸君特別にここで紹介しようと思う。フランスの色々な地方も紹介するので、読者諸君の次のバカンスの参考にもなれば一石二鳥だ!
では、ボン・ヴォアヤージュ!



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