ao_jabujabu
 

 


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スペック
   
全長:    1メートル
住みか:   汚い煙突の中に隠れている。
出没地   冬だけにしか現れない。手入れのされていない住宅の屋根で見かける。
特徴:   人間になつっこく、少しいたずら好きな妖怪だ。
屋根から歩行者に向けて雪玉ならぬ「すす玉」を投げるから 要注意!    苦手なもの:きれいすぎる所。
     

 

すすぼうず」は長い間お手入れされていない煙突にたまるススが妖怪になったとされている。昔はどの家も石炭や木炭で暖まっていた。 だからパリの屋根からは黒い煙がいつも昇っていた。
知ってのとおり、煙突の通りが悪くなると、特に暖炉をよく使う冬には多くの事故が発生する。家の中に充満する二酸化炭素による窒息、火事など人の命にかかわることが多い。だから煙突掃除人は冬場になると大忙し!
たまりに溜まった古いススは煙突の中で窮屈に感じるのだろう。
だから自由になったすすぼうずは掃除人の手助けをして仲間を解放してあげているのだ。
じゃあ、春になって暖炉の出番がなくなると彼らはどこに行くのかって?

春風に吹かれて遠い国にいってしまうのだろうか。
それとも地面に落ちてまた寒い冬がくるまでじっとしてるのだろうか・・・
それはまだ謎なのだ・・

 

舞台: パリ の アパルトマン
- Les appartements parisiens

19世紀半ばからパリは大規模な都市改造を行った。
皇帝ナポレオン三世のもと、当時のセーヌ知事
のジョルジュ・オスマンが計画を進めた。
入りくんだ路地裏をとりこわし、道幅の広い
大通りを東西南北へと走らせた。
また、凱旋門や広場から放射状に広がる大通を建設し、建造物の高さは一定までに制限された。
衛生面においても、汚い路地を壊し、上下水道の整備を進め、大通りに並ぶ街灯の数も増やした。

こうしてパリには「オスマン風」の建物がたくさんできた。
一般には6-7階建てで、3階と6階にはバルコニーがある。
一階にはコンシェルジュと呼ばれる管理人が住み、ブティックや飲食店が店舗を構える。
その上は住居で、3階から6階は一番いい階とみなされている。
道の音も気にならないし、あまり高い回数だと、エレベーターがなかった時代では上がるのに大変
だったからだ。
そして最上階の屋根裏部屋にはお金のない貧しい人や召使が住んでいた。
下層階級から上流階級までの広い社会層が同じ屋根の下に住んでいたわけだ。


典型的なパリのオスマン風住居


ギュスターヴ=カイユボット (Gustave Caillebotte)
Vue de toits (Effet de neige),
dit Toits sous la neige/屋根の上の雪、パリ 1878年


「5つのパリの社会層」ベルタル画。
「L'lllustration(リルストラシオン)」
1845年1月25日号掲載


煙突掃除の子供たち

煙突掃除という職業は400年ほど前に生まれた。
掃除をすることによって火災を防いだり、家の中の衛星を保っていたので、彼らは縁起がされ、親しまれていた。だけど煙突掃除の子供たちの生活は大変だったんだ。
フランスではアルプスにあるサヴォア地方から出稼ぎにきた子供たちが多かった。
大家族でみんなを養っていけない親が集団でパトロンとなった掃除人親方に大都市に連れられて働いた。
当時は直接煙突の中に入って掃除をしなければいけなかったので体の小さい子供が必要とされていたんだ。
パトロンたちは縄張りをもっていて、他人の陣地に入ろうものなら喧嘩になった。
子供たちが稼いだお金はパトロンたちが回収し、子供たちは危険をおかし、健康を害したわりには報酬はほとんどなかった。

20世紀に入って徐々に子供の労働が禁止され、小さな煙突掃除人の姿は消えていった・・・









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