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スペック
   
全長:   0,5メートル
住みか   南仏の乾燥地帯にある捨てられた野うさぎの巣穴を借りている。
出没地:   知らない人の前では滅多に姿を見せないが、鷹ノ巣村の人気のない所に行けば気配を感じる。
特徴:   かなり臆病なのだが人里離れてクラスことはない。時には子供たちの遊び相手になる。
性格:   臆病で寂しがりやだ。人見知りするので姿を出すまで根気よく接しないといけない。
     

「フタタビ」はとてもおとなしい妖怪だ。 彼は「ガリグ」と呼ばれる、地中海沿岸の潅木やタイム、ローズマリーといったハーブなどに覆われた石灰質の荒々しい土地に生息している。
どうやら古代から人間と接していたようだ。 ある説によると中世に南仏を占領したサラサン軍が持ち込んだという。彼は兵士を笑わせたり、彼の能力を生かした手品で楽しませていたという。
「フタタビ」の霊力とはありとあらゆる物、生物を小さくできるということだ。
ある時、船乗りにいじめられ、船まるまるとその乗組員を瓶の中に閉じ込めて仕返しをしたと伝えられている。 怒らせるとかなり怖い妖怪のようだ。

現在ではアルプスのふもとにある、鷹ノ巣村は住みにくくなり若者たちは町で働き、暮らすようになった。
人がどんどん少なくなっていく村で彼は一人寂しくしている。
だから時々人を誘拐しては自分が作った村のジオラマに移動させ、昔懐かしい活気のあった時代の村を作り上げているのだ。

 

サラセン占領下のプロヴァンス

中世ではたびたび侵略してきた地中海周辺に住んでいたイスラム教徒の事をサラセン人と呼んでいた。

711年、イベリア半島の西ゴート王国を征服したサラセン帝国(ウマイア朝)がピレネー山脈を超え、フランク王国内に侵入。

セプティマニア (スペインよりの地中海沿いのフランスの地方)を侵略し、ナルボンヌを新たな州の首都と定めた。

数年後、フランス王国はカロリング朝 に入り、732年にトゥール・ポワティエ間の戦いでフランク王国宮宰カール・マルテル(688-741)がこれを撃破した。


ポワティエの戦い (732年10月25日)
シャルル・スチューベン (Charles Steuben)画  1837年


この敗戦によりサラセン人はフランス南東部まで撤退。
サントロペ近郊のラ=ガルド=フレネに立てこもり、プロヴァンスを2世紀わたり攻撃した。
プロヴァンス伯ギョーム一世によって追い払われ、975年に要約サラサン人の攻撃は止んだのだった。



サラセンの秘宝を守る黄金のヤギ

黄金のヤギはプロヴァンス地方にいる全身金色のヤギなんだ。
中世の時代、サラセン人がギヨーム1世との戦いの前に、持っていた宝をプロヴァンス地方にあるアルピーユ山脈のどこかに埋めたと言われていた。
しかし彼らは敗戦しフランスから退く事になった。 しかしその後、そのお宝をとりに来た者は一人もなく、そのまま放置されていると伝えられている。
隠した現場をたまたま見ていたヤギがいつしか、その宝の山の番人になっていた。
それを知った人間は、ヤギの後をそっと付いていってその隠し場所をみつけようと何度も試みたが、頭のいいヤギはいつも彼らを山奥やガリグに迷わせたんだ。


 




舞台: プロヴァンスの鷹ノ巣村 - Les villages perchés de Provence

イベリヤ半島(スペイン、ポルトガル)を711年に占領したサラセン人はピレネー山脈を越え、フランク王国に侵入したが、その侵略はフランクの軍隊によってストップされた。

そのため土地の者たちは、エズやヴァンスといった、攻めにくく守りやすい山岳部頂上付近に、「鷹の巣村」をつくり、堅固な塀で囲んで要塞化した。

それが今では美しい観光地と化したのだ。


プロヴァンスの美しい鷹ノ巣村

グルドン - Gourdon
グルドンの村は古代ローマ時代から防衛には適した村であった。
今でも二重構造の城壁、自然の地形を生かした要塞都市、オッピドゥム(oppidum)の廃墟が見られる。



エズ - Eze
12世紀にエズ家が建てたこの村からは海岸線が一望できる絶景が見える。
村の中心にはもう廃墟となったお城が建ち、今ではサボテンが自慢の熱帯植物公園がある。
エズは芸術家に愛され、芸能人やウォルト・ディズニーらの実業家がバカンスを楽しんだ村でもある。



ロクブリューヌ・カップ・マルタン - Roquebrune-Cap-Martin 
ロクブリューヌ・カップ・マルタンは中世の雰囲気を色濃く残しているモナコ界隈にある海岸沿いの町だ。
町の上にあるお城は10世紀に建てられたフランスで唯一残っているカロリング朝建築なのだそうだ。

 

ペイヨン - Peillon
崖っぷちに作られたこの村の後にはさらに高い山がそびえ立ち、不思議な光景を生み出す。
村の家は山の傾斜をなぞるように円状に建てられていてその間を路地や階段が通っている。

 

リュセラム - Lucéram
リュセラムは「塩街道」と呼ばれ地中海からアルプスに向かっている、塩が運ばれていた道に位置する村だ。
村は山の上に築かれ、教会の塔を頂点にして、その裾に城壁をかねたような石造りの民家が密集している。
クリスマスが近づくと村中に300以上のクレッシュ(キリスト生誕の情景を表現したジオラマ)が民家の前に展示されるのだ。

 

ゴルビオ - Gorbio
ゴルビオは夏に行われる「かたつむりの行進」で有名だ。
信者たちが十字架を掲げ、照らされたかたつむりの殻が飾られた道を練り歩くお祭りだ。

ペオーヌ - Peone 
ペオーヌの村は「デゥモワーゼル」と呼ばれている険しい岩山のふもとにある。
その他の名物として町中にある壁画の騙し絵がある。

ゴルド - Gordes  
村の頂点にはどっしりと構えている城と教会がある。
20世紀に入りシャガールら画家や写真家によって一躍有名になった。


鷹ノ巣村の路地

 

 

ニース内陸地、中世礼拝堂のフレスコ

内陸を旅していると所々に15世紀頃に建てられた教会に出会う。 それらの教会の特徴は内部がフレスコ(壁画)で埋め尽くされていることだ。
その壁画は聖書を絵にしたようなもので、この地に住む、字が読めない人たちのために描かれたものだ。
キリストの生涯、マリア様、聖人たちの描写、最後の審判などが描かれている。
当時、 15世紀後半から16世紀にかけて、ニース伯爵領、モナコ、リグリア(現在のイタリア北部の州)で活躍していた宗教画家のルドビコ(ルイ)・ブレアとその門人たちの作品が多い。





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