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スペック
   
全長:   1,50メートル
住みか   煉獄の安アパート。あちらの世界では下界のお金は使えないのだ。
出没地:   夜の洗濯場。誰も見られないように一人で洗濯をしている。
特徴:   戦争が多くなったり、世の中が衰退し始めると、 煉獄の仕事が手に負えなくなり下界に降りて人間をこらしめに来るので要注意。
性格:   根は優しいのだが、怒らせると人をいたぶるのを楽しむドSだ。
     

ジャブジャブ婆」は煉獄という所に普段住んでいるんだ。
「れんごく」といってもピンとこないだろう。
実はキリスト教では人間が死んだあと、4つの場所のいずれかに行くんだ。

天国:ここへはキリストを信じ、 良い行いをした人が行く。
(絵:ヒエロニムス・ボッシュ エデンの園)




辺獄(リンボともいう): リンボは天国と地獄の中間にある。キリスト以前に 生れた人や洗礼を受けていない異教徒が行く。 幼児の辺獄:洗礼を受けないで死ん だ幼児は、 幼児の辺獄に行く。 ここでは地獄の苦しみはないが、神を見ることは できない。 (絵「辺獄のイエス」 アンドレア・マンテーニャ画)




煉獄: キリストを信じたが、罪を犯しその償いが 果たされていない人間が、浄化のために行く。 ここはリンボと地獄の中間にある。 ここにいる人間は火に焼かれて苦しみながら 浄化され、天国に入ることが許される と言われているんだ。
(絵「ベリー公のいとも豪華なる時祷書」 に描かれている煉獄)




地獄:これは悪行を働いた人たちが行く。 ダンテの「神曲」には「大食地獄」「暴力地獄」「異端地獄」  などさまざまな地獄が書かれている。 また、あの有名なロダンの彫刻「考える人」は、この地獄の入口 である「地獄の門」の上部に座って、 地獄に落ちていく人たちを見て考えている姿なのだよ。







舞台: フォス・ディオンヌ - La Fosse Dionne

フォス・ディオンヌはブルゴーニュ地方にあるトネールという町にある 泉だ。
18世紀からこの泉の周りに円状の洗濯場が築かれ、 その水は緑がかっており、300メートル以上の深さがあるそうだ。
その神秘さゆえ、数多くの伝説が生まれている。 ここにその中のひとつを紹介しよう。


フォス・ディオンヌと悪魔の金貨

西暦700年のある夏の日、少年ピエールは赤いふさふさとした毛をなびかせた、
馬にまたがった黒い服をまとった人物と出会った。
その謎の男は近場に水場がないか尋ね、ピエールはフォス・ディオンヌの泉の場所を教えてあげた。
彼が遠ざかる時、男は懐にあった巾着を落としてしまった。
しめしめと思ったピエールは袋を開けると、中には金貨がカッサガサ!
早速、それをもってお腹のすいた少年は食べ物を買いに行った。
しかし、不思議なことに、それを食べても何の味もしない、いや、すべて不味く感じてしまい、挙句の果てに気持ちわるくなってしまった。
いけない事をしてしまったと後悔した少年は、盗んだ巾着を持ち主に代えそうと泉に行ったが、馬の男はそこにいなかった。
そこで巾着を泉に捨てた時、不思議な力が彼を水の中に引き寄せようとした。
と、その時、宗教者が現れ、彼を魔の手から救い、マントを泉の中に投げ、
底に落ちた金貨の上にかぶせ、魔力を封じた。
茂みに隠れてそれを観ていた謎の男は作戦が失敗したと苦やしがり、馬と供に泉の中に飛び込んだ。
すると、水がグツグツと煮えだし、急に底が抜けた。
あたりは静まりかえった・・・
その時以来、フォス・ディオンヌの泉には底がなくなったと言い伝えられている。。


洗濯場と洗濯女

その昔、洗濯をするのは女性の仕事だった。主婦は勿論のことながら、大地主やお金持ちたちは それを専業とする「洗濯女」と呼ばれる女性たちにその仕事を頼んでいた。 年に二回の大掃除ならぬ大洗濯の時期には彼女らは大忙し!

当初は沼や川などで仕事をしていたが、18世紀に入り、各村や町には屋根のついた洗濯場が 建てられるようになった。
洗濯女たちは集まり、世間話をしたり、村のウワサを伝え合ったりする「洗濯場会議」をしながら 仕事をしていた。
しかし一日中座って洗濯物を叩いたり、擦ったり、濯いだりするのはかなりの重労働だった。 特に冬になると、水は凍り、凍えながらやらなくてはいけなかったので大変だったのだ。
20世紀に入り、洗濯機の開発により、徐々に彼女らはフランスの景色からいなくなり、今では 村に残る、誰もいない洗濯場だけがその歴史を物語っている。

工小川を利用した洗濯場。


屋根がついた洗濯場


町では両岸にひしめき合って並んでいる。

 

洗濯船

15世紀から20世紀初頭まで、パリのセーヌ川が主要都市の川岸には「洗濯船」と呼ばれる船が存在していたのだ。
まあ、普段は移動しなかったので「船」というよりは「水上施設」とよんだほうがいいかもしれない。
1階は洗い場、2階は洗い物を干すスペース、家主(船長というべきか??)の部屋などがあった。 多い時期には80隻ほどの洗濯船がセーヌ川にあったというが、上下水道ができてからその需要はなくなり いつしか姿を消してしまった・・・
今ではモンマルトルにピカソや有名な画家が住んでいた当時は安アパートの「洗濯船」のほうが有名になってしまった。 長細い形と歩くと床がギシギシするからその名前がつけられたそうだ。。


セーヌ川の洗濯船


モンマルトルの「洗濯船」と呼ばれていたアトリエ





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