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スペック
   
全長:   2メートル
住みか:   崖に住居を作る
食べ物:   体を自由自在に変えることができるので
人間に化けて村の残飯などを食べる。
出没地:   いつも崖の上で谷を見下ろしている。
街中で流しをしながら稼いでいるというウワサも・・・
昼間はあまり活動しないので、夜、特にギターの音が聞こえたら見つけやすい。
性格:   穏やかでおとなしい妖怪だが悪い密輸人や猟師などいると
襲うこともある。
     

どこの国でも山は神々が宿ると信じられてきた。
なにかの魔術にかかって山に化身した大男という話もある。
それだけ山は神秘的なのだ。
くろわし様」はそんな山に宿る、人々の守護神的な妖怪なのだ。

ここピレネー山脈には数多くの伝説が残されている。
「ピレネー」の名前はギリシャ神話に出てくるピレーヌという女性から由来するという。ヘラクレスに恋をし、捨てられた彼女は森に入り、猛獣に殺されてしまった。
その地に帰ってきたヘラクレスは悲しみ、彼女に墓を建てたという。
ピレネー山脈そのものが彼女の墓だ、という説もあるんだ。

ほかにも遠い昔、フランスがまだガリアと呼ばれていた時代、ピレネー特有の神々の石の祭壇が建てられた。中にはローマの神に類似したものまである。

ピレネーの代表的な神には
アベリオ:一番祭壇に見受けられる人物だが、詳細はわかっていない。
エリアップ: 山の神。後に大理石職人の守護神となる。
カンタエ・ニスカエ: 温泉の神、又はニンフという説も。
スツギウス:ローマ神話のマルスに相当する。
が上げられる。


ピレネーの石の祭壇 
 
アベリオが 彫られた祭壇 
 
 
スツギウスの 祭壇


舞台: ピレネー山脈 - Les Pyrénées

スペインとフランスの国境に横たわるピレネー山脈はほぼ東西方向に広がり、東から西に三つに分けられる。

 

東にはピレネー・オリアンタル
ピレネー・カタラヌ(カタロニア・ピレネー)とも呼ばれているが、ここではスペインに広がるカタロニア文化が残っているのだ。カタロニア語という言葉を話す人もまだいるのだ。
山脈の中央東寄りの位置にはミニ国家であるアンドラ公国がある。

中心にピレネー・サントラルがある。
ここでは3000メートルを超える山がそびえたちペルデュ山一帯はユネスコの世界遺産にも登録されているのだぞ。
そこには氷河が後退して、すり鉢状に削りだした古代劇場のような圏谷(けんこく)、ヴァルニー圏谷があるんだ。

そして西にあるのがピレネー・アトランティック
東はカタルニアなら西はバスクという感じにここにもまた独特の文化、バスク文化が根付いている。
ここにも独自の言葉があり、独立を目指す運動などもあるのだ。

 
 ヴァルニー圏谷
     
 ヴァルニー圏谷に行く昔の観光バス。
オープンカーなところがまたいい(1922年
  ピレネー地方の羊飼いが飼っていた
大型のピレネー犬。



ピレネーの密輸人

ピレネーはフランスとスペインを分けている山脈だ。
国が違うので、物価も商品にかかる税金も違う。だから同じものでもピレネーのフランス側とスペイン側では値段が違うことがよくあるのだ。
そこで安い国で商品を買って高い国で売ればそれだけ利益になるわけだ。
そういう商売をやっているのが密輸人だ。
なぜ隠れてやらなくてはいけないのかというと国にとって商品にかける消費税は大きな財源で、密輸人たちはそれらを払わないで儲けているからだ。
17世紀ごろに一番栄えたこの習慣には「小さい密輸」と「大きい密輸」がある。
「小さい密輸」はタバコ、塩、コーヒー、砂糖、チョコレートなど利益がさほどないような日用品の運搬。
お話にもあるように、その違法な商売で生計が成り立っていた村があったので、村人は案外それをうけいれていたり、手助けをしていたりしていた。
「大きい密輸」では絹、織物、金や銀など利益が大きいものを運んでいた。勿論それだけ刑罰は重く、危険がともなっていたので密輸人も凶暴だった。

ピレネーの密輸人(19世紀頃)


それを取り締まる税関職員(左は19世紀頃 右は20世紀はじめ頃)


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