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スペック
   
全長:   1,70メートル
住みか:   死の湿地帯
出没地:   ミストラルが強く吹く日。日夜問わず現れる。
特徴:   死神は動かない生き物は見えない。 よって逃げる時間がない時はその場でじっとしているのが 一番安全。
苦手なもの:   太陽の光。

一般的に西洋の死神は黒いケープを被った骸骨で、 手には大きな鎌を持っている。死を擬人化したものだ。
その鎌を一度振り上げると、振り下ろされた鎌は必ず何者かの魂を獲ると言われ、 死神の鎌から逃れるためには、他の者の魂を捧げなければならないとされる。

死神三兄弟」もそれと同じ種類だが、鎌でなくガーディアンの持つ 三又のトリデントという棒を持っている。
この死神のイメージは中世イタリアで生まれたようだ。

14世紀から15世紀のヨーロッパで流行った話に「死の舞踏」というのがある。
死の恐怖を前に人々が半狂乱になって死神と踊り続ける王族、貴族、修道士、若者 がいる。身分も貧富も死神には関係ないのだ。
当時はペスト(黒死病)がヨーロッパで大流行し大勢の人が死んだ。
死ぬ恐怖を前に人々は狂ったかのように踊りだす者もでて、集団ヒステリーのような 現象がこのお話の元だそうだ。
今では科学の知識が進歩し、医学の発達により人の寿命は延びたが、人はいずれ「死」に 直面することは変わらない。
「死」を隠し、タブー化している現代社会では「死」を見る機会が以前よりも少なくなった。 そんな見てみぬふりが一番いい方法なのだろうか。

現実を正面からみない現代人を死神は影で笑っているのかもしれない。


老若男女、身分も関係なく
人間と踊る死神「死の舞踏」より。

ピーテル・ブリューゲルの
「死の勝利」の一場面。
当時はペストが大流行した。


舞台: カマルグ地方 - La Camargue

地中海へ流れるローヌ川。
その河口付近に近づくと、アルルの町で川は二つに分かれる。
そこから南の海まで広がる湿地帯が変わる具大湿原だ。
そこでは川の淡水、海からの海水と土壌が入り混じった、独特な環境だ。
そこでは昔から馬と雄牛の飼育やら米作、塩田で塩の収穫などしていた。
今では自然保護区域に指定されている公園ではフラミンゴなども住んでいるのだ。

 

フランスのカウボーイ、ガーディアン

名前の由来は牛や馬の番をする「ガード」からきた。
彼らの仕事道具は馬と先が三つに分かれたトリデントと呼ばれる棒だ。
この棒はカマルグの十字架の一部にも使われている。
毎年5月に「ガーディアン祭」が行われ、500年ほど前から存在する
「ガーディアン同盟」のパレードが見ものだ。


 



カマルグの十字架;
上にはガーディアンの
象徴のトリデント、
真ん中のハートマークと
トリデントで描いた十字は
海の聖女マリアたち、
下の碇は漁師たちを
しめしているのだ。。


ゴッホとカマルグ

1888年2月から1889年5月の一年ちょっとの間、ゴッホはカマルグの主要都市アルルに住んでいた。
彼が住んでいた部屋や跳ね橋、そして自分の耳を斬った時の自画像の絵などは有名だが、彼はカマルグ湿地にあるガーディアンの家も描いていたのだ。
白く石灰で固められた茅葺屋根の棟はこの地の民家の特徴だ。
棟の先に柱をはみ出させて雄牛の角をくくりつけて十字架をつくる。
風が強い日にはそこと地面の間に縄をはり家の強度を強める役割も
あるんだ。
ミストラルが吹く北側には窓はなく、入り口も小さめに作ってあるのが風土を感じさせる。


ゴッホ 「サント・マリの白い小屋 1888年 
ガーディアンの小屋の独特な作りがうかがえる。


ゴッホ サント・マリーの家並 (ペン画)1888年


ゴッホの描いた「アルルの女」。 民族衣装をまとっている。






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