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スペック
   
全長:   1,6メートル
住みか:   森の中の小屋
食べ物:   魂の宿った皮を剥いだら、残りの肉と骨は食べる。
出没地   森の中で臭い匂いがしたら要注意だ
彼がそばに潜んでいる可能性がある。
性格:   残忍で冷酷な妖怪。
人は殺さないが一生、革製品として苦しみ、捨てられる。
     

皮剥ぎ鬼」は恐ろしい妖怪だ。
ただ剥ぐのではなく、剥いだ皮に、その人の魂が宿るのだ。
つまり犠牲者は死なないで皮の形になっていき続けているんだ。
革靴や革ジャン、など、ありとあらゆる革製品に変えられて、
皮剥ぎ鬼の暗示にかけられ、不思議な能力を持ち、操られる。
そうやって次から次へと犠牲者がでるのだな。

しかし元はと言えば、人間の欲のおかげでこの妖怪は悪戯を働ける訳だから
案外人間にも考え直すべき点があるのかもしれんな。
欲は人生の動力でもあり、楽しみでもあるが、なにごとも加減が必要だ、ということをこの妖怪は私たちに教えているのやもしれん・・・・

生徒からの質問なのだが、皮を剥がされた肉体はどうなるの、という事だが
それは魔法の箱の中に保存してあって、もとの姿に戻すこともできるんだ。

ヨーローッパの文献には人、得に子供の肉を好んで食べるオーガ(又はオーグル)がいる。
シャルル・ペローの童話の「親指小僧」や「長靴をはいた猫」にも出てくる
「人食い鬼」なんかそうだ。「皮はぎ鬼」はこのオーガの一種なのだな。

 

「親指小僧」にでてくるオーガ。 ギュスターヴ・ドレ画




舞台: シャト・ルノー - Chateau renault

人類は古来から動物の皮を使って衣服や履物、雑貨などを作ってきた。「皮」から「革」を作るにはいくつかの工程があるのだ。
まずは動物の皮を剥ぎとり、塩づけにして水分を取る。
その後、塩を取りのぞき、「川での作業」が始まる。毛を除去し、皮下にある脂肪を削り落とす。
その後、皮が腐らないように植物からとるタンニンと呼ばれる化合物につけておく。
(その後クロムなども使われるようになる)。これを皮を「なめす」という。
乾燥場で洗濯物のように掛け、乾かしたのち、滑らかにする作業を経て、
要約「革」になるのだ。
この回の冒頭に出てきたのは川で剥いだ皮を洗っている作業の図だ。
「皮剥ぎ鬼」が出てくるシーンでは作業台の上で残った毛をとってる図。
そして次のページで人間の皮が干されているのが乾燥場だ。
フランスには各地で皮なめし工場ができたがここ、シャト・ルノーにも
大きな革産業があったのだ。

工場全景。今では革博物館になっている。


皮下脂肪をとる作業 (表に残った毛もとる)

「川での作業」の真っ最中!何人がかりだ・・・・ 



これはワシが好きなブルターニュ地方の画家のマチュラン・メウーの絵。
これはタンニンの樽に皮をつけてる所だろうか。





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